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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻2号

1995年02月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

人工股関節置換術におけるModified Transgluteal Approach(Dall)について

著者: 飯田寛和1 笠井隆一1 松末吉隆1 中山裕一郎1 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科

ページ範囲:P.137 - P.145

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 抄録:人工股関節置換術における有用な進入路としてDallのtransgluteal approachについて述べる.本法は大転子前面を骨切りし中殿筋と外側広筋の前半を付着させたまま前方に翻転して関節を展開する.筋腱を横切する必要がなく術野の展開が良好で,他のapproachに生じやすい合併症が少ない優れた進入法である.すなわち,大転子切離による外側侵入路における大転子偽関節の問題,後方進入路における脱臼,他のtransgluteal approachにおける中殿筋縫合不全等の合併症が生じにくい.しかも高位亜脱臼性股関節症や再置換術にも応用でき汎用性が高い.1991年1月以降167関節に本法が行われその有用性が確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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