文献詳細
シンポジウム 機能的電気刺激(FES)の理論と実際
文献概要
抄録:対麻痺の起立,歩行再建は使用する電極の種類,装具併用の有無(ハイブリッドFES),筋疲労抑制のためのclosed-loop control対応により大きく分けられ,それぞれの方法を用いて各国で再建が行われている.われわれは,経皮的埋め込み電極を用い,closed-loop control下にハイブリッドFESを行っている.完全対麻痺では,6例全例で起立可能で,そのうち脊髄損傷の4例では最高20mの歩行が可能であった.2例ではclosed-loop control併用により,安定した歩行を獲得できた.不全麻痺に対するTESでは,2例とも実用的な歩行能力を獲得でき,今後広く試みられてよい方法である.
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