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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床経験

ポリエチレンの摩耗と大腿骨コンポーネントの脱転を生じたPCA型人工膝単顆置換術の1例

著者: 吉野信之12 中村紳一郎1 渡辺信佳1 真鍋卓容1 高井信朗3 平澤泰介3

所属機関: 1綾部市立病院整形外科 2宇治病院整形外 3京都府立医科大学整形外科

ページ範囲:P.205 - P.209

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 抄録:PCA型人工膝単顆置換術後1年6カ月に超高分子量ポリエチレン(以下UHMWPEと略す)の著明な摩耗と大腿骨コンポーネントの脱転を生じた1例を経験した.手術手技上の問題点としては下肢アライメントの矯正不足が挙げられた.インプラント自体の問題点としてPCA型胚骨コンポーネントが傾斜を有する解剖学的デザインを採用しておりインプラント間の拘束性が強いこと,耐摩耗性の低い熱処理したUHMWPEを使用していることが考えられた.これらの原因により早期にUHMWPEの摩耗を生じ,摩耗粉による骨融解がインプラントデザインによる過剰なストレスとともに大腿骨コンポーネントの弛みを引き起こしたと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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