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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻3号

1995年03月発行

文献概要

シンポジウム 膝関節のUnicompartmental Arthroplasty

内側型変形性膝関節症に対する単顆片側置換術の適応と術後成績―高位𦙾骨骨切り術との適応の差

著者: 和田次郎12 腰野富久1 赤松泰1

所属機関: 1横浜市立大学医学部整形外科 2横浜市立大学浦舟病院整形外科

ページ範囲:P.247 - P.252

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 抄録:本邦の変形性膝関節症においては,内側大腿・𦙾骨関節に病変を有し,外側は正常に保たれた内側型変形性膝関節症がその大部分を占める.このため膝関節を温存する高位𦙾骨骨切り術あるいは侵襲の少ない単顆片側置換術の手術法が選択される,内側型変形性膝関節症に対する両手術法の適応の差を患者自身の要件と局所である膝の要件に分けて検討した.患者自身の要件のうちとくに重要な項目は年齢,肥満,日常生活上の活動性である,膝の要件では術前外反ストレス膝正面X線像,前十字靱帯の有無,術前の膝可動域,膝蓋・大腿関節症の重症度などが挙げられる.
 当科にて内側単顆片側置換術後2年以上経過した63例75膝を対象に成績を調査した.手術時年齢は平均71歳であった.膝機能では術前52点が術後平均5.2年調査時81点に改善し,立位膝外側角(FTA)は術前185.1°が調査時174.7°となった.可動角度は術前107°が調査時117°と有意な(p<0.01)改善をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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