icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻3号

1995年03月発行

文献概要

シンポジウム 膝関節のUnicompartmental Arthroplasty

単顆片側人工膝関節置換術の長期成績からみた成績不良例の検討

著者: 岡部智行1 三浦幸雄1 沼尾茲夫1

所属機関: 1東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.271 - P.279

文献購入ページに移動
 抄録:1977(昭和52)年から1981(昭和56)年の間に当教室で施行したSavastano型UKA19例20関節(内側一次性OA 18膝,外側二次性OA 2膝)のうち現在も経過観察出来ている15例について,日整会OA膝治療成績判定基準により分類すると,成績優良群9例と不可群6例に分けられた.これら2群を年齢,体重,屈曲拘縮,骨粗鬆症,X線学的検討並びに手術時所見の各項目に関し比較検討を行った結果,UKAの成績不良要因として屈曲拘縮,porosis,over correction,componentの内反位設置,非置換コンパートメントの状態が挙げられた.中でもover correction,prosthesisの設置角度,非置換コンパートメントの状態は重要であり,UKAを施行するにあたっては非置換コンパートメントの変性が軽度なことを確認し,componentは無理なく設置することやtibial componentが真の荷重線に垂直に,またfemur componentのloading pointがその線上に来るように確実な手術手技に習熟することが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら