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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻3号

1995年03月発行

文献概要

臨床経験

経口腔進入による整復固定を行った外傷性環軸回旋位固定の1例

著者: 藤井基晴12 那須正義1 武智宏介1 寺元秀文1 三宅完二1

所属機関: 1岡山赤十字病院整形外科 2倉敷第一病院整形外科

ページ範囲:P.310 - P.312

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 抄録:49歳女性で転倒受傷した環軸回旋位固定のため,経口腔進入により整復固定した1例を報告する.入院後38日間の保存的治療(種々の牽引)にもかかわらず整復不能であった.facet interlockingの状態であると考え,手術にふみきった.術式は経口腔進入でC1-2間にヘガール型持針器を入れ整復,同時に前方固定術を行った.従来,環軸回旋位固定の整復は非観血的に行われているが,稀ではあるが非観血的には整復不能な症例も存在する.そのような症例に対して,まず前方よりfacet unlockingし二期的にposterior fusionをした報告はみられたが,今回,われわれは本症例において,一期的に経口腔進入により,直視下に整復し前方固定術を行い得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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