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臨床経験
尺骨頭掌側脱臼の2例
著者: 宮崎誠司1 宗定伸1 井上博之1 岡義範1 臼井宏2
所属機関: 1東海大学医学部整形外科 2町谷原病院
ページ範囲:P.325 - P.328
文献購入ページに移動尺骨頭掌側脱臼は比較的稀な外傷であり,骨傷を伴わないものはさらに少ない.臨床的にも,また単純X線でも骨傷がない場合や受傷時の肢位等により単純X線で正確な側面が撮影できず脱臼の診断が付かない場合がある。その場合確定診断にCTがきわめて有用で,遠位橈尺関節における脱臼,亜脱臼の早期診断が可能になる.尺骨頭掌側脱臼の2例を報告するとともに,早期診断におけるCTの有用性について報告した。
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