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特集 上位頚椎疾患―その病態と治療(第23回日本脊椎外科学会より)
環軸関節不安定症非手術例の自然経過
著者: 金本昌邦1 福田眞輔1 勝浦章知1 今井晋二1 今中徹1
所属機関: 1滋賀医科大学整形外科教室
ページ範囲:P.403 - P.409
文献購入ページに移動最小有効脊柱管前後径(the space available for the spinal cord,SAC)13mm以下,instability index(1.1.)23%以上が脊髄症状発現の目安と考えられた.しかし,手術適応については,SAC 13mm以下.1.1.23%以上でも脊髄症状のない例や消失した例があり,臨床症状,X線所見,軟部組織の評価など,十分な検討が必要であると考えられた.
Down症候群に伴う環軸関節不安定症においては,年長児で,SAC 10mm以下の不安定性の強い症例は,軽微な外傷でも脊髄症状が発現する可能性が高いと考えられた.
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