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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 上位頚椎疾患―その病態と治療(第23回日本脊椎外科学会より)

経皮的椎間板髄核再挿入に関する基礎的実験

著者: 西村和博1 持田譲治1

所属機関: 1東海大学整形外科学教室

ページ範囲:P.431 - P.437

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 抄録:種々の原因で起こる椎間板変性変化の進行が髄核の挿入により抑制されるかをラットの尾椎椎間板を用いて実験を行った。椎間板ヘルニアを作成し,髄核摘出後の椎間板へ新鮮髄核および凍結保存髄核を再挿入し,以後長軸方向の持続負荷をかけた.その結果,新鮮髄核および凍結保存髄核再挿入群のいずれにおいても髄核再挿入群は非髄核再挿入群に比べ椎間板高の狭小化が小さく,また線維輪の走行異常,終板での染色性の低下,残存髄核での細胞成分,基質成分の減少が抑制されていた.以上より新鮮髄核再挿入により椎間板変性変化の促進抑制が可能であることが示唆され,また凍結保存髄核でも同様な効果がみられ,より一層臨床応用が可能と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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