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特集 上位頚椎疾患―その病態と治療(第23回日本脊椎外科学会より)
後方支持要素を最大限に温存した棘突起縦割式脊柱管拡大術の成績と問題点
著者: 久野木順一1 真光雄一郎1 蓮江光男1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター整形外科
ページ範囲:P.507 - P.512
文献購入ページに移動本術式により頚椎前弯度を維持することが可能であった.さらに項筋群の再建時における頚椎伸展の程度を調節することにより,症例によっては術前より前弯を増大させることを含め,ある程度の頚椎アラインメントのコントロールも可能と思われた.一方,左右の背筋群にアンバランスを生じた例も存在し,頚部背筋群の再建時に適切な筋の緊張を保ち,かつ原位置での再建が必要と考えられた.
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