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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻5号

1995年05月発行

文献概要

論述

MRIによる腰仙部神経根および後根神経節の解剖学的検討

著者: 長谷川徹1 布施謙三1 三河義弘1 渡辺良1

所属機関: 1川崎医科大学整形外科

ページ範囲:P.589 - P.593

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 抄録:健常者における腰仙部神経根および後根神経節の形態についてMRIを用いて検討した,対象は11人の健常男性で123(L1:15,L2:22,L3:22,L4:22,L5:22,S1:20)神経根について,神経根分岐部の位置および分岐角度,神経根の長さ,さらに後根神経節(DRG)の位置およびその大きさについて調べた.下位神経根ほど頭側で分岐しており,その角度は下位神経根ほど小さくなる傾向が認められた.DRGまでの神経根の長さはL1からL5にかけて長くなり,S1ではL5に比べ有意に短くなっていた.S1 DRGは他に比べ頭側に位置する傾向がみられた.尾側DRGほど大きく,その形状はより楕円形になる傾向が認められた.
 以上,健常者における神経根やDRGの形態および解剖学的位置関係を正確に知ることは,臨床的に診断や手術の適応を決める上で重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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