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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻5号

1995年05月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頚部内側骨折を合併した外傷性股関節脱臼の2例

著者: 吉岡茂1 渥美敬1 山野賢一1 村木稔1 柁原俊久1 沖永貴志1 黒木良克1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科

ページ範囲:P.655 - P.658

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 抄録:今回われわれは,比較的稀な同側の大腿骨頚部内側骨折を合併した股関節後方脱臼の2例を経験したので報告する.2症例ともに受傷機転は,交通事故であった.若年者であったため,初回手術として観血的整復固定術が施行されたが,共に術後の選択的血管造影では,血行の途絶を認めた.経過観察中,1例は,内反変形が進行したため再手術を施行したが大腿骨頭壊死に陥った.もう1例は,X線上陥没を認めたため再手術を行ったが関節症が進行しており,2症例共に経過は必ずしも良好とはいえず,近い将来に再び手術が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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