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臨床経験
腰椎部の黄色靱帯血腫の1例
著者: 田偉1 原田征行1 植山和正1 伊藤淳二1 佐藤隆弘1 森川泰仁1
所属機関: 1弘前大学医学部整形外科
ページ範囲:P.665 - P.668
文献購入ページに移動症例は63歳の男性.重い物を運んだ後に腰痛,左下肢痛が出現した.臨床所見は左下腿外側の知覚低下とEHLの筋力軽度低下など左L5の神経根障害を示したが,Laségue症候はなかった.MRIを含む画像所見は椎間板後縁の腫瘤様病変が認められ,椎間板ヘルニアと診断した.しかし椎体後縁の侵蝕像があり,また椎間板造影ではヘルニア像は認められなかった.手術では腫瘤は椎間板高位に在り黄色靱帯と連続していた.腫瘤内には凝血様液を認めた.病理検査では靱帯組織内の出血と証明された.
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