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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻6号

1995年06月発行

文献概要

論述

脊柱側弯症に対するAnterior Instrumentationの長期成績

著者: 大谷清1 斉藤正史1 柴崎啓一1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.689

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 抄録:脊柱側弯症に対してanterior instrumentationで治療した134例中,術後10年以上経過し,直接検診できた56例について報告する.特発性側弯症53例,先天性側弯症2例,Marfan症候群1例であり,Dwyer手術18例,Zielke手術38例,thoracic curve 16例,thoracolumbar curve 27例,lumbar curve 13例,調査時平均年齢32歳,術後平均経過期間13.7年,平均矯正率62.4%,胸椎後弯平均41.1°,腰椎前弯平均31.8°,12例についてCT像からの減捻率は平均51.3%であった.日整会基準で自覚症状のないもの69.6%,ADLに支障のないもの55.4%であった.女性48例中,既婚が39例で,29例は出産している.帝王切開5例(17.2%),他は正常分娩であった.instrumentation failureが4例(7.1%)にみられたが,いずれも骨癒合は完成されていた.
 脊柱側弯症に対するanterior instrumentationの長期成績はすぐれている.本法は積極的に推奨できる手術である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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