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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻6号

1995年06月発行

文献概要

論述

上位腰椎椎間板ヘルニアに対する前方除圧固定術の成績

著者: 安原晃一1 高橋和久1 山縣正庸1 村上正純1 菅谷啓之1 関川敏彦1 森永達夫1 中村伸一郎1 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.691 - P.697

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 抄録:上位腰椎椎間板ヘルニア(以下上位ヘルニア)は比較的頻度の低い疾患であり,その手術法に関する報告は少ない.本論文の目的は上位ヘルニアの特徴を考察し,本疾患に対する前方固定術の有用性を評価することである.対象は男性7例,手術は経腹膜外路法により施行した.臨床成績は日整会腰痛疾患治療判定基準(JOA score)により評価した.画像所見のうち特に上位・下位ヘルニア例の腰椎前弯角を比較した.JOA scoreは術前平均10.3点,follow up時平均26.6点,平林法による改善率は86.5%であった.腰椎前弯角は上位ヘルニア例では下位ヘルニア例に比較し罹患椎間で後弯を形成し,腰椎全体でも前弯角が減少していた.罹患椎間の前弯角は術後平均3.2゜改善した。自験例,文献より上位ヘルニアの病態につき考察した。上位ヘルニアは特徴的な病態を有し,前方固定術は上位ヘルニアに対し有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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