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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻6号

1995年06月発行

文献概要

論述

骨軟部悪性腫瘍の患肢温存手術におけるマイクロサージャリーによる再建

著者: 黒田浩司1 川口智義1 松本誠一1 真鍋淳1 澤泉雅之1

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科

ページ範囲:P.699 - P.704

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 抄録:骨軟部悪性腫瘍の患肢温存手術の際に生ずる大きな組織欠損に対して,マイクロサージャリーを応用して被覆し,機能再建を行った症例は1978年以降に22例あった.その頻度は当科で手術治療を行った骨軟部悪性腫瘍548例のうち4%に相当した.施行した再建術は単独の組織移植,複合組織移植各11例であり,複合組織移植は皮弁に骨・血管・神経を様々に組み合わせたものであった。移植した各組織の生着は良好で,マイクロサージャリーを用いることは根治性を損なうことのない,機能的にも優れた患肢温存手術の適応拡大に役立った.しかし,マイクロサージャリーが必要となる頻度はそれほど高いものではなく有茎の皮弁による再建が不可能なときにその適応があると考えた.さらに症例を供覧し,手術時や皮弁採取におけるデザインの工夫などについても言及し,考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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