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variant
著者: 田島達也1
所属機関: 1財団法人新潟手の外科研究所
ページ範囲:P.718 - P.718
文献購入ページに移動“variant”という言葉は整形外科用語集第4版(南江堂,1994年)を見ると,variant(variance)変異,minus variant(variance)マイナス変異,plus variant(variance)プラス変異,zero variant(variance)ゼロ変異となっている.これによればvariantはvarianceと同じであると理解される.この言葉はもともとラテン語の“vario”から誕生した言葉で現代英語のvary,variousなどに受け継がれている.正確にいうと,variantは形容詞でvarianceが本来の名詞である.しかし,英語では品詞により特定の形がなく形容詞にも名詞にも動詞にもなり得る言葉が少なくない.そこで,“variant”が名詞として用いられたものといえる.しかし,それには以下に述べるようにドイツ語の“die Variante”が英語の“variant”に似ており,意味も同じであるという事情があるように思われる.
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