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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻6号

1995年06月発行

文献概要

臨床経験

足舟状骨に生じた骨壊死の1例

著者: 加藤弘文1 濱上洋1 藤田裕1 西原秀紀1 大村喜久雄1

所属機関: 1長浜赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.725 - P.728

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 抄録:今回われわれは,青年期に,足舟状骨に骨壊死を生じた稀な1例を経験した.症例は15歳の女性で,4年前より右足痛を経験しており,当時の他院受診時のX線にてすでに足舟状骨の骨硬化像,骨壊死像および変形を認めた.幼少期に右足痛の経験がなく,外傷の既往もないことより学童期に生じた骨軟骨炎が原因と考えられた.
 幼少期において足舟状骨骨壊死を呈する疾患として第1ケーラー病がよく知られている.本症の予後は良好で,成長終了後に問題となることはごく稀であるが,Brailsfordは小児期の変化が残存した例を報告しており,本症例で骨壊死に至った過程で第1ケーラー病の関与も考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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