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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻6号

1995年06月発行

文献概要

臨床経験

末梢神経症状を呈したサルコイドーシスの2例

著者: 中村智1 佐藤幸宏1 安藤御史1 佐藤雅規1 長谷川敏1

所属機関: 1帯広協立病院整形外科

ページ範囲:P.781 - P.784

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 抄録:サルコイドーシスは全身臓器に肉芽腫を形成する疾患であり,好発部位は肺門リンパ節,眼,皮膚で,神経症状は約5%と少なく,その多くが脳神経症状を伴う多発神経炎で,脊髄神経症状は少ない.脊髄神経症状を主訴とし病理学的検査にて診断のついた2例を報告する.1例は右腓腹神経腫瘤を主訴とし組織診断にて類上皮細胞性肉芽腫および両眼ぶどう膜炎が判明した症例であり,もう1例は四肢のしびれ,脱力を主訴とする症例で糖尿病を合併していたため,糖尿病性神経障害が疑われたが同時期に行った右前腕部腫瘤の生検にて壊死のない肉芽腫がみられ腓腹神経生検で確診となった.ACE,リゾチーム活性は高値であったがBHLはなくステロイド療法にて症状は消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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