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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻7号

1995年07月発行

文献概要

シンポジウム 原発性脊椎悪性腫瘍の治療

原発性脊椎悪性腫瘍に対するtotal en bloc spondylectomy(vertebrectomy)の根治性―病理組織学的検討を加味して

著者: 富田勝郎1 藤田拓也1 川原範夫1 土屋弘行1 鳥畠康充1 上田善道2

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2金沢医科大学第2病理

ページ範囲:P.817 - P.827

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 抄録:原発性および転移性脊椎悪性腫瘍に対する腫瘍外科学的アプローチとして,compartment and barrierの考え方を取り入れ,①腫瘍の局在,②腫瘍の発育進展,③組織学的悪性度の3つを柱としたsurgical classification of vertebral tumorおよびsurgical staging of vertebral tumor(SSVT)を提案した.これに基づけば,すべての脊椎腫瘍に対して根治的手術から姑息的手術に至るまでのあらゆる切除術式の適応が科学的に一層明確に位置づけることができることを示した.
 実際にこのコンセプトに基づき原発性脊椎悪性腫瘍に対して根治的切除術(total en bloc spondylectomy)を行った.これらの切除標本を大割連続切片(横断,縦割面)とし,椎骨の各構成部分ごとに切除縁やbarrierにつき腫瘍病理学的に評価した.これらの結果は,脊椎腫瘍を腫瘍外科学的に切除する方法を追求していくうえで極めて重要な示唆を与えてくれるものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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