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論述
先天性内反足治療例における舟状骨の経年的変化について
著者: 早船佳文1 青木治人1 南郷明徳1 早船徳子1 富永泰弘1 森英亮1 三好邦達1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.909 - P.912
文献購入ページに移動筆者らは,内反足治療例34例46足の約3カ月間隔の一連の背底方向単純X線写真を基に舟状骨の骨核出現時期・経年的変化を調査した.初めて舟状骨骨核の確認できた時を舟状骨骨核出現時期とした.また,舟状骨の骨核面積の経年的変化を調査するために,6歳時,9歳時,12歳時における背底方向X線写真上の舟状骨の骨核面積を自動画像解析装置を用いて計測した.骨核出現時期は患側平均59.7カ月,対照平均38.6カ月,と患側では有意に遅延していた.骨核出現時期と臨床経過,臨床成績とは明らかな関連は認められなかった.舟状骨骨核面積は6歳時,9歳時においては対照と比較し有意に小さい値となったが,12歳時においては有意差を認めなかった.また,片側例のみにおいて患側と健側とを比較したが同様の結果であった.
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