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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

論述

生体活性型セラミック椎間スペーサーを用いPLIFを行った腰椎変性辷り症

著者: 阿部栄二1 佐藤光三1 島田洋一1 佐藤毅1 千葉光穂2 奥山幸一郎2 楊国隆3 水谷羊一3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田労災病院 3山本組合総合病院

ページ範囲:P.919 - P.927

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 抄録:下肢神経症状を伴う腰椎変性辷り症35例に生体活性型セラミック椎間スペーサー(AWガラスセラミック,久以下AWGC)を用いてPLIFを行い,pedicle screwにて固定した.男性4例,女性31例,年齢は平均64歳.1椎間固定が29,2椎間が6例,術後経過観察期間は12カ月から30カ月,平均1年9カ月である.AWGCは自家骨でサンドイッチ状にはさんで1椎間に2個用いた.術後は軟性コルセットを2~4カ月間装着させた.自覚症状,ADLは術後早期から改善し,骨粗懸症を伴う変性辷り症例でも早期社会復帰が可能であった.また局所後弯変形の矯正により姿勢が良好となるため患者の満足度はかなり高かった.AWGCの使用は合併症もなく,安定した手術成績の獲得,手術侵襲と採骨部痛の軽減に有用であった.しかし,AWGCと母床間のclear zoneは術後1年で60%にみられ,X線上の骨結合には長期間必要とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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