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論述
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抄録:40例の悪性神経鞘腫について,von Recklinghausen病合併例(10例)と,非合併例(30例)とに分けて,その臨床病態について比較検討した,発生年齢はvon Recklinghausen病合併例の方が平均年齢で20歳若い結果となった,5年生存率は,von Recklinghausen病合併例は30.0%,非合併例は67.8%で大きな相違をみせた.組織像では,Triton型の予後がきわめて悪く,自験例5例は全例3年以内に死亡した.術前に神経症状を呈していた症例は,全体の20.0%と少なく,大半の主訴は無痛性腫瘤である.死因は肺転移が最も多く,直接死因の72.7%を占めた.放射線治療および化学療法による結果は非常に少なく,現時点では患者の早期受診と,局所再発をさせない原発巣の適切な外科的治療が,良い予後に結びつく手段といえる.
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