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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

整形外科philosophy

pavlíkとIlizarov

著者: 鈴木良平1

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科

ページ範囲:P.954 - P.957

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はじめに
 戦後50年間の整形外科の発展は目覚ましいものがあり,多くの輝かしい業績が挙げられている.独創的な技術の大部分はアメリカ,西ヨーロッパから輩出しているが,関節鏡などわずかなものを除くと,わが国が独自で開発したものは残念ながら余り見当たらない.一方,旧共産圏で開発された技術も同様に少ないが,その中にあって,世界的に素晴らしい貢献をしたものとして,チェコのPavlíkによるいわゆるRiemenbügel法と,旧ソ連のIlizarovによる創外固定法を挙げることができるであろう.お互いに両者は合い知ることなく他界したであろうが,両者に共通するのは情報に恵まれない地方で,独り黙々と長年の努力を重ねた結果の業績で,ノーベル医学賞に値するものと言っても過言ではないと思われる.ここに両者の独創性と,世界の整形外科にもたらした貢献について振り返ってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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