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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床経験

バイポーラー型人工関節の再置換例―インターロイキン6が人工関節の弛緩に関与したと考えられる1症例

著者: 関賢二12 笠井隆一3 池田俊彦4 河野弘昭4 滋野長平5 中村孝志4

所属機関: 1玉造厚生年金病院整形外科 2現:国立姫路病院整形外科 3西神戸医療センター整形外科 4京都大学医学部整形外科 5京都大学核医学科

ページ範囲:P.959 - P.962

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 抄録:Bateman UPF人工股関節の再置換術を行った症例について骨吸収に関与するサイトカイン,プロスタグランディンを検討した.ゆるんだ人工関節と臼蓋の間に存在した関節液様の液体中のIL-6,IL-Iβ,PGE2,TNF-αの値を測定し,このうちIL-6の高値が認められた.また,臼蓋を覆っていた結合織中にUltra-high molecular weight polyethylene(以下UHMWPEと略す)をとりまく多核巨細胞を認めた,今回の症例の検討からIL-6骨吸収に関与し,人工関節のゆるみを引き起こす,または加速する原因の一つとなり得ることが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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