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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床経験

長期間自然経過を観察し得た胸椎動脈瘤様骨囊腫の1症例

著者: 小川祐人1 中西忠行1 飛騨進1 高橋正明1 井上元保1 矢部啓夫2

所属機関: 1済生会横浜市南部病院整形外科 2慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.963 - P.967

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 抄録:動脈瘤様骨嚢腫(以下ABC)を長期に経過観察した報告は少ない.今回われわれは8年間にわたり経過を観察し得た症例を経験したので報告する.
 症例は54歳,女性の対麻痺例で1982年に胸部の全周性の痛みで発症し,約10か月後に対麻痺を来し,某病院で転移性脊椎腫瘍であり治療不可能と診断された.しかし,その後2年経過するも症状が不変のため前医診断に疑問を抱き,当院を受診した.断層・myelography・CT-M・血管造影で第4~6胸椎のABCが疑われ生検で診断が確定した,その後,腫瘍摘出は行わず塞栓術を施行後,脊椎固定術のみを施行した.以後8年間,断層・CT・骨シンチで経過を追跡したが,その間腫瘍自体に画像上変化は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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