文献詳細
文献概要
臨床経験
長期間自然経過を観察し得た胸椎動脈瘤様骨囊腫の1症例
著者: 小川祐人1 中西忠行1 飛騨進1 高橋正明1 井上元保1 矢部啓夫2
所属機関: 1済生会横浜市南部病院整形外科 2慶應義塾大学医学部整形外科
ページ範囲:P.963 - P.967
文献購入ページに移動症例は54歳,女性の対麻痺例で1982年に胸部の全周性の痛みで発症し,約10か月後に対麻痺を来し,某病院で転移性脊椎腫瘍であり治療不可能と診断された.しかし,その後2年経過するも症状が不変のため前医診断に疑問を抱き,当院を受診した.断層・myelography・CT-M・血管造影で第4~6胸椎のABCが疑われ生検で診断が確定した,その後,腫瘍摘出は行わず塞栓術を施行後,脊椎固定術のみを施行した.以後8年間,断層・CT・骨シンチで経過を追跡したが,その間腫瘍自体に画像上変化は認めなかった.
掲載誌情報