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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床経験

SLEに合併したステロイド性大腿骨顆部骨壊死に対し保存療法を行った3症例の長期経過

著者: 鈴木英一1 竹内良平1 和田次郎1 本橋政弘1 岡本連三1 腰野富久1

所属機関: 1横浜市立大学整形外科教室

ページ範囲:P.977 - P.981

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 抄録:今回,全身性エリテマトーデスに合併した,ステロイド性大腿骨顆部骨壊死に対し保存療法を行った3症例の長期経過について調査したので報告する.対象は大腿骨顆部骨壊死患者の女性3例,6膝で,平均年齢は45.3歳であった.SLE罹病期間は平均14.3年,また追跡調査期間は,平均8.7年であった.調査は,立位単純X線像でX線学的進行度を横浜市大式ステロイド性膝骨壊死stage分類に基づき経過を検討し,加えて立位FTAの経時的変化をみた,臨床症状の評価を日整会RA膝治療判定基準(JOA score)を用いて行った.
 治療は全例,保存療法を施行した.病期が調査時に進行していたものは,4顆でそれぞれ1段階の進行を認め,新たに骨壊死が出現したものは8顆であった.立位FTAは,初診時平均178°,調査時177°であった.JOA scoreは,初診時平均95点,調査時87点とほとんど変化はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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