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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床経験

膀胱直腸障害を呈した腰椎椎間板ヘルニア症例の検討

著者: 菅原修1 末松典明1

所属機関: 1北見赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.987 - P.990

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 抄録;膀胱直腸障害を呈する腰椎椎間板ヘルニア症例の治療成績を,障害発生から手術までの期間と関連づけて検討した.1987年4月~1994年11月までの間に腰椎椎間板ヘルニアと診断し,手術を施行した87症例のうち,膀胱直腸障害をきたした6例(6.9%)を対象とした.膀胱直腸障害発症から手術までの期間が1週以内(平均4.6日)の3例をA群とし,1週以上(平均2.5カ月)の3例をB群として,2群間の治療成績を比較検討した.JOA scoreの自覚症状・他覚所見および日常生活動作については改善率に有意差は認められなかったが,膀胱直腸障害の指標として用いた和田ら(1983)の評価基準の改善率は1週までに手術を施行したA群で有意に良好であった.しかし,成績良好例においても全例何らかの膀胱直腸機能障害が残存しており,完全回復のためにはより早期の手術が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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