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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻8号

1995年08月発行

文献概要

臨床経験

骨軟部悪性腫瘍の治療とインフォームド-コンセント―予報

著者: 和田卓郎12 森田幸悦3 村上俊吾3 笹木弘美3 薄井正道1 名越智1 石谷邦彦3 石井清一1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科 2現:滝川市立病院整形外科 3東札幌病院

ページ範囲:P.1001 - P.1005

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 抄録:骨軟部悪性腫瘍の患者にどのようなinformed consent(IC)がなされたかを調査した.さらにICが患者のqality of life(QOL)に与える影響を検討した.対象は骨MFH 3例,骨肉腫2例を含む骨軟部悪性腫瘍13例で,平均年齢は34.9歳であった.13例中7例に対しては癌告知に相当する十分なICが行われていた.十分なICが行われた7例(告知群)と不十分な6例(非告知群)の間で患者の背景をretrospectiveに比較した.告知群は非告知群に比べ,performance statusで示される患者の病状が軽度で,予後が良好なものが多かった.告知群と非告知群の間で患者のQOLを比較した.QOLの評価は東札幌病院のscoring sytemを用いた.統計学的な有意差はないものの,告知群のQOLが高かった.病状の軽い骨軟部腫瘍の患者に対するICは,QOLを損ねることがなく,治療上有用と考えられた.さらに,進行期患者に対するICの進め方を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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