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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

視座

医療の質を考える

著者: 大野藤吾1

所属機関: 1帝京大学医学部付属市原病院整形外科

ページ範囲:P.1017 - P.1017

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 我が国の“病気を治す”と言う見地からの医療の水準は,先進諸国の中で低い方ではないように思える.しかし,“病人を治す”と言う見地からの医療の質は,どうであろうか.特に,入院患者の基本的人権は守られているであろうか.入院患者の人権と言う見地から,日本の医療の質を見ると,G7はおろか先進20力国にも入らない極めて劣悪な状態と言わざるを得ない.現行の我が国の医療の質は正に「安かろう悪かろう」の昭和20年代の日本製品のようなレベルである.
 そろそろ国民全体が現行の国民皆保険制を見直す時期にきているのではないか.患者側から,患者の受ける医療の質についての抗議の声が上がる時期ではないかと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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