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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

論述

急性期頚髄損傷のMRIと造影MRIによる予後の予測

著者: 森英治1 芝啓一郎1 植田尊善1 白澤建蔵1 大田秀樹1 力丸俊一1 加治浩三1 三原隆1 吉兼浩一1 河野修1

所属機関: 1総合せき損センター整形外科

ページ範囲:P.1019 - P.1028

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 抄録:受傷後10日以内の早期MRIと受傷約2週後の造影MRIを基にして,受傷約2週の時点における頚髄損傷例の予後の予測につき,96例を対象として検討した.受傷早期T2強調画像を次の3群に分類した.I群:損傷脊髄部に低信号領域を示す像.II群:高信号領域のみを示す像.III群:信号変化を示さない像受傷約2週後の造影MRI所見を次の3型に分類した.R型:損傷脊髄部の辺縁がrim状に造影される像.NR型:造影はされるがrim状とはならないnot rim enhanceの像.N型:造影されない像.I群はほとんど(80%以上)完全麻痺であり,III群は全例不全麻痺であった.R型は全例完全麻痺であり,N型は全例不全麻痺であった,II群の造影NR型には完全も不全麻痺もみられたが,その鑑別には造影形態の相違も参考になった.受傷早期のT2強調画像所見でも予後の予測は可能であるが,受傷約2週後の造影画像所見を加えることにより,さらに向上した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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