icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

論述

腰椎分離症の椎弓根骨棘(pedicular spur)と分離部直接修復術

著者: 西島雄一郎1 山崎安朗1 東田紀彦1 越田昌宏1

所属機関: 1金沢医科大学整形外科

ページ範囲:P.1045 - P.1052

文献購入ページに移動
 抄録:神経根症状を示す腰椎分離症21例に対して神経根圧迫に関与している,椎弓根部から生じた骨棘(pedicular spur)を切除して,神経根を除圧した後,分離部直接修復術で治療した.分離部の固定にはBuck法,Scott wiring法,compact CDを用いた.術前,全例でpedicular spurをCT像で確認した.神経根圧迫はこのpedicular spur単独によるものに加え,上位椎間板ヘルニア,ring apophysisの解離などがさらなる神経根絞扼の原因となっていた.15例の平均経過期間3.1年の直接検診による予後調査では,JOAスコアで,術前平均18点から術後26点と改善した(改善率80%).腰椎分離症の神経根症発症にはpedicular spurが関与し,その手術法として,pedicular spur切除による神経根除圧と分離部直接修復術が有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら