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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

慢性関節リウマチにおける足底皮切を用いた中足骨頭切除術

著者: 保川英一1 政田和洋2 村田紀和3

所属機関: 1公立忠岡病院整形外科 2大阪府立看護大医学技術短期大学部理学療法学科 3国立大阪南病院整形外科

ページ範囲:P.1057 - P.1061

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 抄録:23例38足の慢性関節リウマチの前足部変形に対して足底皮切を用いて中足骨頭切除術を行い,術後の手術創の問題点を検討した.手術創が肥厚性瘢痕となったり,閉鎖不全をきたした症例はなく,術後に手術創そのものが臨床的に問題となった症例はなかった.6足に中足骨の切除端に一致する胼胝形成がみられたが,いずれも骨切除量の不足が原因であると考えられた.歩行時痛が強い3例は,中足骨の再切除術により疼痛は消失した.慢性関節リウマチの背側脱臼をきたしたMTP関節に対して中足骨頭切除術を行う場合,足底皮切は,神経・血管・屈筋腱を損傷する危険が少なくかつ容易に中足骨頭を展開できる優れた方法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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