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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

腰仙椎固定に対するinstrumentationの工夫

著者: 川上紀明1 見松健太郎1 加藤文彦1 松山幸弘1 出口正男1 斉藤晴彦2 岩田久1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科 2名城病院整形外科

ページ範囲:P.1063 - P.1067

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 抄録:腰仙椎固定において強固な固定力,より容易な手術手技を目的としてCompact CD(CCD)のChopin仙椎blockとTSRH universal systemのvariable angle screwを組み合わせた手術方法を考案した.両者の連結は初期にはCDの径7mm rodを使用したが,負荷試験の結果を踏まえ,CCDの径6mm rodに変更した.対象は7例で,疾患としては第5腰椎分離すべり症4例,転移性脊椎腫瘍1例,massive osteolysis 1例,osteoporosisによる圧迫骨折1例であった.経過観察期間は平均10カ月であるが,instrumentationに起因する合併症は認められなかった.本方法はpedicle screw設置に習熟した脊椎外科医にとっては技術的には全く問題なく,variable angle screwを用いることでrodの設置も容易となる.また,臨床的にも固定性には問題なく,十分その使用に耐えうる固定方法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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