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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・36

比較的よく使う整形外科用語・その3

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.1070 - P.1071

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●Brodie's abscess(プロディーズ・アプセス)
 “プロディー骨膿瘍”は大変に有名な疾患であり,外科学教科書にも記述されている.本誌,1984年9月号の“整形外科を育てた人達”第19回に天児民和先生が,英国の外科医“Benjamin Conins Brodie”のことを述べられている.天児先生と私自身の文献を参考にしながら,プロディー(Sir Benjamin C. Brodie 1783-1862)のことを簡単に述べたい.
 彼は1783年6月8目英国の西南部のウィルトシャー(Wiltshire)地区のウインタースロー(Winterslow)という小さな村で生まれた.ブロディーの祖先はスコットランドの名門であったが,1649年に英国に移って来た彼の父は教会の牧師であり,ベンジャミンは6人兄弟の4番目の子供であった.父が子供たちの教育を行っていたが,1801年彼が18歳のときにロンドンに行き,医学教育を受けることになった.父の幅広い知己関係のために良き師に恵まれ,ジョージ国王の病院として創られた“St. George Hospital”の外科で修業することになった.1805年に22歳の若さで外科医になり,その後しばらく解剖学の講師に任じられていたが,1808年に“St. George Hospitar”の外科に勤めるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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