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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

臨床経験

腰椎OPLLに合併した腰椎椎間板ヘルニアの1例

著者: 大坪隆12 加藤浩1 飯田惣授1

所属機関: 1埼玉医科大学整形外科学教室 2現:青梅市立病院整形外科

ページ範囲:P.1075 - P.1078

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 抄録:症例は50歳女性.左下肢の激痛を主訴に来院した.神経学的には左L5神経根障害を認め,単純X線像ではL4/5高位で後縦靱帯の骨化を認めた.椎間板造影後CT像でOPLLの左外側縁に向かって造影剤の流出が見られ,症状発現は椎間板ヘルニア脱出による神経根症と診断した.手術を施行,ヘルニア腫瘤を摘出した.術後9カ月の現在,左下肢痛は消失し,原職に復帰している.腰椎OPLLが症状を呈する場合,OPLLそのものによる馬尾障害と椎間板ヘルニアの併発による神経根障害が挙げられる.下位腰椎発症例では本症では本症のことく,椎間板ヘルニアによる神経根障害が多い,また病態の把握には椎間板造影が有用で,椎間板ヘルニア合併例ではヘルニア摘出のみで良好な成績が得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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