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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

臨床経験

下垂体機能低下を伴う大腿骨頭すべり症の1例

著者: 佐藤宗彦1 菅野伸彦1 増原建作1 高岡邦夫1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1079 - P.1082

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 抄録:汎下垂体機能低下症を伴った大腿骨頭すべり症の1例を経験し,内分泌学的所見および骨生検標本の組織所見について検討した.19歳男性,左大腿骨頭すべり症の診断のもと,左大腿骨の三次元骨切り術ならびに腸骨稜と右大腿骨頭より骨生検術を施行した.また内分泌学的検索により汎下垂体機能低下特に性ホルモンの著明な減少を認めた.腸骨稜と大腿骨成長軟骨の組織像を比較検討することにより,内分泌異常が軟骨基質の脆弱化をもたらし,これに肥満などの力学的負荷が加わることにより骨頭すべりが生じたと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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