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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

臨床経験

1年の経過に4椎間に発生した腰椎椎間板ヘルニアの1例

著者: 川原央1 木田浩1 高原光明1 田畑四郎1 山口栄1 相澤利武1 加藤喜弘1 伊左治洋之1 松浦一平1 金子昇1

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院整形外科

ページ範囲:P.1089 - P.1092

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 抄録:1年の経過で4椎間に発生し,3度の手術を行った腰椎椎間板ヘルニアの1例を経験した.症例は66歳,男性,1993(平成5)年5月,左L5根性疼痛を主訴として来科.同5月18日,左L4/5を第1回手術.術後,左L5根性痙痛は消失したが,右L2以下,左L3以下に麻痺が発生した.両下肢筋力はMMTでP~Tであった.理学所見,画像所見上,Ll/2椎間板ヘルニアと診断し,同6月8日,第2回手術を施行した.術所見は髄核脱出であった,術後,筋力はMMTでGまで回復したが,知覚鈍麻は残存した.1994(平成6)年5月に,左L3以下の知覚鈍麻が悪化.画像上,L2/3,L3/4椎間板ヘルニアと診断,同6月14日,第3回手術を施行した,L2/3は髄核遊離に近い跳ね上がり型の髄核脱出であった.術後,知覚鈍麻は軽減し,両下肢筋力はMMTでNに回復し,ADL上支障なく,元の仕事に復帰した,MRI上,ヘルニアの残存はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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