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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻9号

1995年09月発行

文献概要

臨床経験

腱内断裂を合併した肩腱板完全断裂手術例の術後成績

著者: 加藤喜弘1 田畑四郎1 相澤利武1

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院整形外科

ページ範囲:P.1097 - P.1099

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 抄録:当科では腱内断裂を合併した肩腱板完全断裂に対し,補助切開を加えた後十分に新鮮化し重畳縫合を加える操作を行っている.腱板完全断裂手術例で腱内断裂合併群,非合併群間で術後成績を比較検討した.50歳,60歳代男性でMcLaughlin法の施行例を対象とした,腱内断裂合併群は12例,非合併群は10例である。術後評価はサイベックス340を用いて外転,外旋筋力の測定も行った.
 合併群で痔痛消失まで長期間を要したが,調査時の日整会判定基準(JOA score),筋力の回復には差を認めなかった.
 腱内断裂を合併した腱板完全断裂に対するわれわれの手術法は,浅層と深層の一体化の早期促進と,腱に過度の緊張を加えることなく修復できる利点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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