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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻1号

1996年01月発行

文献概要

シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術

腰椎後側方固定(PLF)術を中心に

著者: 神原幹司1 宮田重樹1 藤田烈1 石崎嘉孝1 竹嶋俊近1 小泉宗久1

所属機関: 1富田林病院整形外科

ページ範囲:P.23 - P.30

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 抄録:腰椎後側方固定術(以下PLFと略す)において,その骨癒合を正確に判定するため,PLF症例で追跡可能であった145例,154椎間の単純X線6方向およびCTを併用し,偽関節症例を3つの型態に分類し,骨癒合判定へと発展させた.正確な判定が可能である.また,1980年9月より1993年10月までの期間に当院で腰椎変性すべり症に対し手術治療を行った28症例を検討し報告する.男性7例,女性21例,手術時年齢は42~75歳,平均61.5歳で,その平均経過観察期間は6年5ヵ月であった.PLF骨癒合率は85.7%,術後成績はJOA scoreで術前19.5点が術後25.3点へと改善がみられた.さらに,後内側枝損傷に基因すると考えられる多裂筋損傷がMRIで,特にT2強調像でとらえられることを報告する.最後に骨癒合率の向上を期待して移植骨を横突起に,高強度ポリ-L-乳酸性接合材でスクリュー固定する方法を導入した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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