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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻1号

1996年01月発行

文献概要

シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術

後側方固定とpedicle screwの併用

著者: 司馬立1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科

ページ範囲:P.39 - P.44

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 抄録:腰椎変性すべり症は,脊椎不安定性として捉えられるが,手術適応となる症例はほとんどが脊柱管狭窄症の症状を訴えるものである.したがって,後方除圧と固定とが最も合理的な治療法と考える.後側方固定術とpedicle screwの併用は,良好な脊柱アライメント下での骨癒合を得ることが可能であり,本症に適した手術法である.
 pedicle screw法は,重大な合併症を惹き起こす危険性があるが,手術手技を習熟し,十分な術前検討を行うことにより,それら合併症は防止し得るものである.しかしながら,骨粗鬆症を有する症例や,術前に後屈位でのX線像で局所後弯の矯正されない症例に対しては,後側方固定術とpedicle screw systemの使用には限界があるものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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