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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻1号

1996年01月発行

文献概要

シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術

Zielke transpedicular screw fixation法併用による後方除圧術と後側方固定術

著者: 森英治1 芝啓一郎1 植田尊善1 白澤建蔵1 大田秀樹1 力丸俊一1 加治浩三1 三原隆1 柳田敏晴1 四維浩文1 今澤良精1

所属機関: 1総合せき損センター整形外科

ページ範囲:P.45 - P.49

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 抄録:腰椎変性すべり症に対して当該椎間(1椎間)のみの後方除圧術と後側方固定術にZielke transpedicular screw fixationを併用した40症例(男19例,女21例)を対象として,臨床成績,画像所見などにつき調査した.術前40例全例にみられた歩行障害は,術後不変の1例を除いた39例にJOA scoreによる1段階以上の改善が得られ,34例にみられた間欠性跛行も31例では消退した.日常生活動作を除いたJOA score(15点満点)の評価では術前平均6.1点が術後平均11.8点となり,平均改善率は65.8%であった.平均%slipの推移は術前,術直後,調査時には各々14.4%,9.3%,10.8%であり,平均slipangleの推移も同様に3.8°,6.8°,4.9°(いずれも前弯位)であった.本法ではすべりの矯正,保持は得られず,術前の側面中間位とほぼ同じ状態であった.しかし,臨床成績は比較的良好であり,後方除圧・固定術が十分かつ適切に行われれば,あえて矯正にこだわる必要はないものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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