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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻1号

1996年01月発行

文献概要

整形外科philosophy

師の義務と弟子の義務

著者: 伊丹康人1

所属機関: 1財団法人日本股関節研究振興財団

ページ範囲:P.81 - P.83

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●教えるものと教えられるもの
 師だとか弟子だとか言うと,なるほどお前は古い,とすぐ言われそうである.しかし,考え方が古いとか,新しいという事が、人間の精神活動の正しいか正しくないか,もう少し掘り下げていえば,人間社会における真理と,どういうかかわりをもっているのか,と考えると,現代のマジョリティーの思想に迎合する事が,人間のあるべき姿の追求にはならない様に思う.
 人間は知能ゼロからはじまって,親に教えられ先達に教えられ,互いに教え合って,知能は成長しつづけてゆくものである.人間として生きていく上に必要な,いろいろな事を,沢山教えてくれる人は師である.そして教えてもらう方は弟子である.この関係に古いも新しいもないわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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