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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻1号

1996年01月発行

文献概要

臨床経験

橈骨遠位部への第2足趾移植により把持機能を再建した1例

著者: 山田高士1 浦田士郎1 矢崎進1 大脇義宏1 川上寛1 濱邊卓也1 洪淑貴1 前田健博1 渡部健1

所属機関: 1安城更生病院整形外科

ページ範囲:P.111 - P.114

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 抄録:われわれは手部の高度挫滅のためにCM関節レベルでの切断を余儀なくされた症例に対して,Vilkki法に準じて第2足趾を橈骨遠位部に移植し把持機能を再建した症例を経験したので報告する.症例は29歳の男性で,1992(平成4)年11月24日,プレスで右手を圧挫され受傷し,同日当科初診,右手掌の軟部組織の挫滅が極めて高度であったため,手根骨を残した手部での断端形成術を受けた,その後患者の十分な理解と同意のもと,把持機能再建のために平成5年6月24日橈骨遠位部への第2足趾移植術を施行した.第2足趾移植術から約1年10ヵ月後の現在,書字,食事介助,衣服の着脱など日常生活での介助が可能となり,有用な把持機能を再建し得たと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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