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視座
混迷から整合を,異常から正常を
著者: 内田淳正1
所属機関: 1三重大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1107 - P.1107
文献購入ページに移動論語第一編 学而に「学而時習之,不亦説乎」とある.学問をすること,実践をとおして学問を身につけていくこと,これは無上の喜びとのことである.「学問が実践の基礎たるものでなければならない」と説くが,これは実用の学を主張したという意味ではなく,目的論の明確な知識や学問が必要であると考えたい.方法論の進歩は著しく,学際的ではあるが,それらを駆使して得られた事実が整形外科の臨床的問題の解決を目指したものであるという目的を忘れてはならない.そのためには,「賢賢易色」(賢者に情熱をもって指導を受ける)「就有道而正焉」(先達に師事して独善から脱却する)「吾日三省吾身」(1日3回反省をする)などと繰り返して独善的になることを厳に戒めている.
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