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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻10号

1996年10月発行

文献概要

論述

再鏡視で癒合と判定された縫合術後膝半月の再断裂について

著者: 朝比奈信太郎1 星野明穂1 仁賀定雄1 池田浩夫1 関矢一郎1 鄭光徹1 長束裕1 宗田大2 山本晴康2

所属機関: 1川口工業総合病院整形外科 2東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1109 - P.1113

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 抄録:半月板縫合術後平均17カ月で行われた再鏡視の結果,癒合と判定した49例,不全癒合と判定して放置した13例について,2年から9年6カ月平均3年10カ月の追跡調査を行い,縫合術を行った部位での半月板の再断裂について調査し,再断裂の危険因子について検討した.対象症例は全例前十字靱帯損傷を合併しており靱帯再建術を施行した.これらの症例について,経過観察中に再断裂のため切除術を要した例を再手術例,半月板症候の再燃していた例を有症状例,経過良好な状態が続いていた例を無症状例として3群の割合を調査した.また再手術を要した症例について,再断裂の時期,誘因,また再断裂の危険因子として前方不安定性,回旋不安定性,縫合術後の活動性について調査を行った.不全癒合例では約半数が癒合例では約8%の症例が再断裂のために再手術を要していた.前方および回旋不安定性と再断裂とは明らかな関連性は見られなかったが,再手術例の活動性は有意に高かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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