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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻10号

1996年10月発行

文献概要

臨床経験

Mitek®(G Ⅱ anchor)の使用経験

著者: 村越史呂1 八木知徳2 大野和則1 佐々木勲1 鈴木朝之3 杉本憲一3

所属機関: 1手稲渓仁会病院整形外科 2八木整形外科医院 3自衛隊札幌病院整形外科

ページ範囲:P.1177 - P.1182

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 抄録:Mitek®(G Ⅱ anchor)は,狭い視野で軟部組織の固定を簡便に行える利点がある.今回われわれは,44例の軟部組織修復にMitekを用い,その特徴および注意点について検討し報告する.症例の内訳は,母指MP関節尺側側副靱帯損傷2例,反復性肩関節前方(亜)脱臼15例,肩腱板損傷2例,膝MCL損傷3例,PCL損傷2例,膝蓋靱帯損傷2例,足関節内・外側靱帯損傷18例である.
 術後成績は概ね満足する結果が得られており,身体各所の小関節や関節辺縁部にMitekを用いることが可能であった.術後良好な軟部組織の固定を得るには,骨梁の状態,固定される軟部組織の強度および断裂形態により,アンカーを適宜追加補強し,縫合方法にも工夫を加えることが重要である.合併症は,術中結紮操作時での縫合糸の断裂が最も多いため,修復部位を考慮し,十分強度のある縫合糸を選択することが好ましいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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