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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻10号

1996年10月発行

文献概要

臨床経験

脊髄髄内血腫の1例

著者: 仲俣岳晴12 四方實彦1 戸口田淳也1 清水和也1 田中千晶1 高橋真1 長谷部啓司1 服部理恵子1

所属機関: 1京都市立病院整形外科 2現:岐阜市民病院整形外科

ページ範囲:P.1191 - P.1194

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 抄録:外傷後,亜急性に発症した脊髄髄内血腫に対して血腫除去術を行い,症状の改善が得られた.症例は31歳,女性.阪神・淡路大震災にて被災し,2階から床こと1階に転落した.その後腰痛以外特に無症状であったが,19日後より両下肢しびれ,22日後より尿意低下を自覚,27日後には尿閉となり,30日後,当院初診時には,軽度の左下肢筋力低下,高度の低緊張性神経因性膀胱,肛門括約筋緊張低下を認めた.脊髄造影,CTM,MRIにて第12胸椎レベルの脊髄髄内血腫と診断し,同日,脊髄背側正中切開による血腫除去術を施行した.病理組織検査では腫瘍性変化を認めなかった.術後約1週間で自尿が可能となり,左下肢筋力も改善傾向を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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