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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻11号

1996年11月発行

文献概要

論述

高齢者の大腿骨転子部骨折に対するACE caputured hip screwによる治療成績

著者: 寺西正12 佐藤寿一1 三宅康晴1 吉田達郎1

所属機関: 1市立稚内病院整形外科 2現:旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1211 - P.1218

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 抄録:65歳以上の高齢者の大腿骨転子部骨折115股に対してACE captured hip screwを用いて治療した.calcarの接触の得られなかった症例とposterolateral supportのない症例のテレスコープ量は大きかった.また,骨片の数が多いものほど,calcarの接触が得られにくかった.合併症を5股(4%)に認めた.5股中4股がJensen分類タイプ5の粉砕型で,5股すべてにおいてcalcarの接触は得られていなかった.治療に際してcalcarの接触の有無とposterolateral supportの有無が治療成績を左右する大切な因子である.Jensen分類タイプ5はcalcarの接触の得られないことが多く,posterolateral supportもないので,合併症が多く,その治療には一層の注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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