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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科31巻11号

1996年11月発行

文献概要

臨床経験

小菱形骨掌側脱臼の1例

著者: 菊地淑人12 藤田享介1 児玉隆夫1 馬場淨1 森岡秀夫1 加藤正二郎1

所属機関: 1浦和市立病院整形外科 2東京専売病院整形外科

ページ範囲:P.1299 - P.1302

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 抄録:小菱形骨は大菱形骨,舟状骨,有頭骨および第2中手骨と靱帯により強固に結合され運動性は少なく,またその形態的特徴から掌側に脱臼することは極めて稀である.今回われわれは第2,3,4CM関節背側脱臼に伴った小菱形骨掌側脱臼の1例を経験したので報告する.
 症例は29歳,男性.1994(平成6)年8月オートバイ運転中,乗用車と接触転倒し受傷した.単純X線で第2,3,4CM関節背側脱臼を,また第2中手骨基部の掌側に骨片を認めた.受傷後13日目に背側アプローチで手術を施行し,掌側に脱臼した小菱形骨を整復し,CM関節背側脱臼も整復後,鋼線固定を行った.4週間の外固定後,自動運動を開始した.現在X線上軽度の骨萎縮は認めるが,経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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