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臨床経験
小菱形骨掌側脱臼の1例
著者: 菊地淑人12 藤田享介1 児玉隆夫1 馬場淨1 森岡秀夫1 加藤正二郎1
所属機関: 1浦和市立病院整形外科 2東京専売病院整形外科
ページ範囲:P.1299 - P.1302
文献購入ページに移動症例は29歳,男性.1994(平成6)年8月オートバイ運転中,乗用車と接触転倒し受傷した.単純X線で第2,3,4CM関節背側脱臼を,また第2中手骨基部の掌側に骨片を認めた.受傷後13日目に背側アプローチで手術を施行し,掌側に脱臼した小菱形骨を整復し,CM関節背側脱臼も整復後,鋼線固定を行った.4週間の外固定後,自動運動を開始した.現在X線上軽度の骨萎縮は認めるが,経過良好である.
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